‘フィギュア紹介’ カテゴリーのアーカイブ

2010/04/30

伍. 伐折羅大将

ちょっと間が空きましたが、フィギュア紹介させていただきます。
フィギュアナンバー5番「伐折羅大将」。原型制作は村田明玄氏です。

光明皇后が聖武天皇の病気平癒を祈って建立されたと言われる新薬師寺は、
1300年の人々の祈りを静かに伝える天平の古刹。
その本堂の円形土壇に本尊薬師如来を囲んで居並ぶ十二神将は
薬師如来の世界と、それを信仰する人々を守り、
一体に七千人の眷属を率いていると言われています。
日本で最古最大の十二神将であり、干支の守護神としても信仰されています。
甲冑に身を固めて憤怒の姿をとる十二神将の中でも、口をかっと大きく開き、
怒髪点をつく伐折羅大将は特に人気があります。
右手に剣を構えた険しい表情は今まさに打ち据えんとする気迫を伝えるものでありつつも、
反り返った左手の指先のしなやかさと優美さを備える佇まいに
えもいわれぬ色気を感じる人も多いのではないでしょうか。

その魅力をわずか8cm足らずのフィギュアに凝縮したのがこの『伐折羅大将』。
「畏怖を感じる憤怒の表情」と「色気のある佇まい」という、
相反する魅力を存分に感じて下さい。
古びた塑像の風合いを再現した彩色にもご注目!

薬師如来をグルリと囲む十二神将。今にも踊り出てきそうな迫力!

なお、十二神将の各名称は国指定と新薬師寺指定では異なっており、
伐折羅大将は国宝指定名称では「迷企羅大将」となっています。

余談ですが、監修を担当して下さった新薬師寺の女性執事長の方が
伐折羅大将のことを「バサラさん」と呼ばれていたのが非常に印象深く、
信仰の対象であるのと同時に親しみ、慈しんでいる様が強く伝わりました。

新薬師寺ホームページ
http://www.k5.dion.ne.jp/~shinyaku/

2010/04/13

四. 五重小塔

フィギュアナンバー4番、元興寺の「五重小塔」。
原型制作は大極殿造形も手がけた市原俊成氏です。

奈良市中院町にある元興寺は「古都奈良の文化財」の一部として
ユネスコ世界遺産にも登録されています。

元興寺総合所蔵庫に安置されている五重小塔は、光明皇后が発願された
小塔院の本尊であったと伝えられるもので、高さ5.5メートルほど。
「建造物」として国宝に指定されています。
奈良時代に造立されましたが元々屋内に保管されて直接雨風にさられなかったので
損傷・修理が少なく、低平な勾配をもつ屋根に見るように
奈良時代の建築様式をそのままに残す、大変貴重な文化財となっています。

▲あらゆる角度から何十枚も撮影をし、造形師さんに資料としてお渡しします

屋根の細かい細工や、独自の解釈でデフォルメされた相輪の意匠など、
歴史建造物マニアの方も手元に置きたくなる五重塔に仕上がっています。

元興寺では平城遷都1300年祭記念行事として
5/1〜5/31までの間「元興寺コレクション展示〜~泰圓・泰善二代の軌跡~」が行われます。
イベントに行かれる際には、こちらも是非チェックして下さい!

平城遷都1300年祭公式記念品である
カプセルフィギュアは全8種、1個¥400円で4月24日より
平城京宮跡メイン会場公式記念品売場にて販売されます!
この他のフィギュアの内容に関しては「せんとくん 平城立体図録」のページをご覧下さい。

2010/04/08

参. 海を渡る遣唐使船

本日ご紹介するのはフィギュアナンバー3番、「海を渡る遣唐使船」。
原型制作は香川雅彦氏です。
FIGURE No.3 海を渡る遣唐使船

倭国から唐に初めての公式の使節団「遣唐使」が派遣されたのは630年。
遣唐使は唐を中心とする東アジアの国際情勢の情報入手と、
先進的な技術や仏教の教典等の蒐集が目的でした。
八世紀の遣唐使のうち、すべての船が往復できたのは
なんとたったの一回だけ。
当時は航海技術が未熟だったため、渡航はまさに命がけだったようです。

「海を渡る遣唐使船」は、現代では考えも及ばない簡素な作りの船が
凪いだ海を波飛沫をあげて粛々と海を渡るさまが叙情的に表現されています。

平城遷都1300年祭では、平城京歴史館にて遣唐使船を復原展示、
及び最先端VR技術で再現するシアターが公開されます。
また、4/3〜6/20の期間中、奈良国立博物館にて「大遣唐使展」が開催されており
歴史的価値のある観音像や公文書、伝説の絵巻など、
遣唐使ゆかりの国内外の名宝が集結しています。

カプセルフィギュアは全8種、1個¥400円で4月24日より
平城宮跡メイン会場公式記念品売場にて販売されます!
この他のフィギュアの内容に関しては「せんとくん 平城立体図録」のページをご覧下さい。

2010/04/07

弐. 第一次大極殿

本日紹介するのはフィギュアナンバー2番、第一次大極殿(2010年復原)です。
原型制作は市原俊成氏。

6日夜、世界的に著名な照明デザイナー石井幹子さん
(東京タワーの照明などを手がけてらっしゃいます)の演出による
第一次大極殿ライトアップの試験点灯が行われました。→asahi.comより
常時点灯ではないようですが、実施を検討とのことでこちらも楽しみですね。

大極殿サイズ比較

▲とても大きくて分割しないとカプセルに納まらないのです

近鉄電車で通る、西大寺から新大宮駅までのすっぽりと空いた広い空間。
そこは1300年前に都の中心があった場所。
平城宮跡は、1998年ユネスコに登録された世界遺産
「古都奈良の文化財」8ヶ所に含まれます。
平成13年度から文化庁により着手されていた第一次大極殿の復原・公開は
「平城遷都1300年祭」の目玉となるイベントです。

第一次大極殿正殿とは710年に造営され740年に恭仁京に移築、
745年に再び平城京に戻りましたが、その時は元の位置の東側に大極殿はおかれました。
こうして大極殿の位置が二つあり、遺構を区別するために、
最初の大極殿を便宜的に「第一次大極殿」と呼びます。
その大極殿の周り、南北320m、東西180mの範囲を築地回廊で囲んだ場所を
第一次大極殿院地区と呼び、その中心建物である大極殿を「大極殿正殿」と呼びます。
ちなみに
第二次大極殿跡は基壇が整備されており、大正時代から史跡に指定されていました。

即位の大礼や国家的儀式が行われ、都の中心であった大極殿は
今回のフィギュアにははずせないアイテムです。
復原された大極殿そのままに、人の視線に入りにくい屋根の下の
腕木庇まで細やかな作り込みがしてあります。

遠景:第一次大極殿 工事中

▲空間が広すぎてスケール感が狂いそう。工事中の第一次大極殿(2009年9月撮影)

遺構展示館:大極殿模型

▲遺構展示館に展示してある大極殿模型

カプセルフィギュアは全8種、1個¥400円で4月24日より
平城宮跡メイン会場公式記念品売場にて販売されます!
この他のフィギュアの内容に関しては「せんとくん 平城立体図録」のページをご覧下さい。

2010/04/06

壱. 奈良の鹿(天然記念物)

<フィギュア紹介>では、「せんとくん 平城立体図録」カプセルフィギュアを
ひとつずつじっくりご紹介しちゃいます。

FIGURE No.01 奈良の鹿

▲鹿のおしりがかわいい

まずトップはフィギュアナンバー1番、奈良の鹿(天然記念物)。
原型制作は動物や恐竜などのネイチャーフィギュアの第一人者、松村しのぶ氏。
チョコQの動物シリーズを担当された造形師さんです。

奈良のマスコット的存在である鹿は国の天然記念物に指定されている野生動物。
本来、野生の鹿は警戒心が強いものだそうですが、
奈良の鹿たちは神格化され、手厚い保護を受けた影響のためか人を恐れません。

奈良といえば鹿!という事で、だいたいのイメージを伝えるために
ラフなデザイン案を出した際に「奈良の鹿は、人と接している姿に本質がある」と言われ、
非常に納得した記憶があります。
たしかに一匹ちょこんといるだけでは、奈良の鹿たりえないのです。

奈良の鹿 ラフデザイン案

▲奈良の鹿 ラフデザイン案

そんな経緯を経て、仕上がったのがこの「奈良の鹿」。
かたわらのせんとくんの存在と、
可愛いだけでなく、ちょっとふてぶてしさを感じさせる
表情で鹿せんべいをかじる姿は
まさに人の中に溶け込んで生きている「奈良の鹿」そのものです。

平城遷都1300年祭イベント開幕の頃には、
奈良公園もポカポカと散歩するのに良い季節。
鹿せんべい片手に、彼らに翻弄されに行ってみましょう!

鹿せんべいのお店と
カプセルフィギュアは全8種、1個¥400円で4月24日より
平城宮跡メイン会場公式記念品売場にて販売されます!
この他のフィギュアの内容に関しては「せんとくん 平城立体図録」のページをご覧下さい。